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Y-GARDEN_木製デッキのある庭

FUKUOKA ― 作庭改修

リビングから庭を眺める掃出し窓に面して木製デッキを設け、玄関方向からこのデッキに向かう湾曲した石畳み通路と、庭の中央の高木植栽と低い生垣で、庭にリズムと奥行き感を付加している。また石畳み通路により無秩序に広がるばかりだった植栽範囲を緩やかに分節すると共に、一定の管理スペースを確保して、将来的な庭の変化にも対応できる空間構成としている。


業務類型 造園(個人邸・設計施工)
期間 2007年5月
規模 50㎡
植物 エゴノキ、ツゲノキおよび既存植物

植物好きが高じて作り上げられた既存ガーデンは、オーナーさんの大らかさと野趣な感じを愛する形を反映して所狭しと花や木が植えられている。ただこれ以外にも、置き場所を求める植木鉢がその空いたスペースを占拠し、通路やテラスが一本調子で辛うじて残っている状況でした。
「何とかしたい ! 」
始めは剪定(植栽管理)をお願いされたのですが、庭への想いをお聞きする中で、作庭もお手伝いすることとなったガーデン。

主な要望として、
①生活のほとんどがリビングで過ごすことが多いが、”庭”をもっと生活に取り入れたいということ。
②自然な感じの雰囲気にしたい。
③思い切って植物を処分しても良いということ。

これを受けた提案としては、次の3点を基本コンセプトとして作業に取りかかった。
①主な生活空間であるリビングの延長としてデッキを設けること。
②何となく無秩序に広がってしまっている庭空間に、役割やリズムを与え「メリハリ」のある空間にすること。
③植物を整理し、管理しやすい庭にすること。この



上:既存テラス屋根を活かし、上り降りにこの柱を利用出来るようにするとともに、オープンステップ(広い階段)にすることによってデッキ部が庭との一体感や連携がより良くなるように設えている。手摺はデッキに座して使用することを前提に低く抑えている。

下:デッキ正面にはお気に入りや要管理となる鉢物を置ける台を設けて趣に変化を与えつつ、無秩序に植物で埋まらないように、自然な形で一定の制限ラインを設けている。また縦長の庭の中央部に低い生垣と高木植栽を設えることで、このデッキ廻りのプライベート的な庭と玄関側から続くオープンな庭とを分け、空間のメリハリを創出している。





Before